スマホやパソコンを使っていると、WEBサイトへのログイン時に毎回IDやパスワードを入力するのが面倒に思ったり、忘れてしまったりすることがあると思います。
そんな悩みを解決してくれるのが「iCloudキーチェーン」です。iCloudキーチェーンにIDやパスワードを保存しておけば、SafariからWEBサイトでログインを求められたときにIDやパスワードを手入力する必要なく自動入力されるとても便利な機能です。
この記事では、iCloudキーチェーンとは何なのか?セキュリティ面の安全性や設定方法、使い方について解説していきます。
iCloudキーチェーンとは
iCloudキーチェーンはiOS7.0.3以降のiOSデバイス、10.9以降のOSX/macOSで利用することの出来るクラウドに保存されるパスワード帳のようなものです。
現在、たくさんのSNSアプリや会員制サイトに登録しているメールアドレス(ログインID)とパスワードの組み合わせが多く覚えきれない人が多いと思います。
セキュリティ上、同じメールアドレスとパスワードを複数のサイトで使い回すのは好ましくありません。だけど、バラバラの組み合わせだと覚えられないという人に、iCloudキーチェーンを強くおすすめします。
iCloudキーチェーンは、Appleのサーバーに強力なセキュリティで保護された状態で保存されAppleのデバイス上(iPhone,iPadやMacなど)のSafariなどでサイトにログインする際に、自動入力あるいは複数のパスワードが保存されている場合はアカウントを選んで自動入力が可能です。
セキュリティは大丈夫?安全なのか?
iCloudキーチェーンの情報は、AppleのサーバーからiCloudキーチェーンを利用する端末まで全体を暗号化することで安全なものになっています。E2E(エンドツーエンド)で暗号化され、厳重に保管されています。
同じようなエンドツーエンドの暗号化はSNSアプリのLINEでもトーク内容の暗号化に用いられています。最先端のセキュリティで保護されているため安心してiCloudキーチェーンをご利用できます。
iCloudキーチェーンのすごいところ
iCloudキーチェーンは、アカウントのパスワードのみ記憶できると思うかもしれませんがそれだけでなくクレジットカードの情報・Wi-Fiの接続情報などを記憶することができます。
例えば、MacBookとiPhoneを持っていてiPhone側でWi-Fiネットワークに接続したことがあればMacBook上でパスワードを入力しなくてもiCloudキーチェーンにより自動で接続されます。
クレジットカード情報も、財布からクレジットカードを毎回取り出さなくても自動で入力をしてくれます。
パスワードを自動入力するだけでなく、iCloudキーチェーンでは非常に強固なパスワードの自動生成も行うことが出来ます。
登録されたアカウント情報や生成されたパスワードは、iPhoneの設定→パスワードとアカウント→WebサイトとAppのパスワード からいつでも見ることができます。
iCloudキーチェーンの利用方法
iOS11を搭載したiPhone上でiCloudキーチェーンを使う方法をご説明します。設定にはiCloudのアカウントでログインしてある必要があります。
①設定アプリ→上部のiCloudアカウント(Apple IDに登録している名前)→iCloud→キーチェーンをタップします。キーチェンがオフになっている場合は、オンに設定して下さい。
②iCloudセキュリティコードの作成ダイアログが表示されますので、忘れない6桁のパスワードを入力して下さい。この時設定したパスワードを忘れてしまうと、少々面倒なことになってしまいますので必ず覚えられるコードを設定して下さい。
③SMSメッセージを受信できる番号が必要ですので携帯番号などを入力して下さい。入力が終われば「次へ」を押してiCloudキーチェンの登録は完了です!
④ Safariなどでパスワードを入力後にキーチェーンに保存するかのダイアログが出た場合は保存をタップして下さい。これで、次回からキーチェーンの情報を読み込むことでパスワードを入力する手間を省くことができます。
注意点
・Appleアカウントのセキュリティ向上の為にも、2ファクタ認証をアカウントに設定することをおすすめします。
・iCloudセキュリティコードの入力を何度も間違えるとキーチェーンをご利用できなくなってしまいます。
この際、Appleサポートに連絡し本人確認をすることで再びキーチェーンを利用できるようになりますが、Appleサーバーからキーチェーンが削除されるためもう一度パスワードやクレジットカード情報など登録した情報を入力し直す必要があるのでセキュリティコードは忘れないようご注意ください。
・稀に、iCloudキーチェーン等のパスワードを記憶してくれるサービスにクレジットカード情報を登録する際に100円ほど引かれてる場合がありますがこれはクレジットカードが有効であるかどうかを確認してるものです。確認後、引かれた金額は返金されますのでご安心ください。
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