デュアルSIMって何?iPhoneでの利用条件や使い方は?

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2019年にiPhone XSシリーズとiPhone XRが発売されてから、iPhoneユーザーも耳にする機会が増えたデュアルSIM。利用できる機種も限られているので、まだ詳しくは知らないという方も多いと思います。

本記事ではデュアルSIMとはいったい何なのか、どうやって使うのかという基本的な特徴を紹介していきます。

デュアルSIMって何?

デュアルという言葉は「2つ」や「二重」など数字の「2」に関する意味を表します。SIMとはiPhoneで通信を行えるようにするために電話に差し込んだりするものです。SIMカードという名称を聞いたことがある方も多いと思います。

デュアルSIMに対応しているiPhoneを使うと、1台で2つの電話番号を使うことができるのです。例えば、1つの電話番号をプライベート用、もう1つを仕事用に使うといった利用方法があります。どちらの電話番号でも音声通話ができますし、SMSやMMSの送受信も可能。ただし、一度に利用できるデータ通信用のネットワークは1つだけです。

デュアルSIMの利用には、今までも使ってきた物理的に形があるnano-SIMに加えて、eSIMというものを使います。これはデジタルなので形はありません。日本ではこのeSIMを使うことによって、通信事業者(キャリア)の通信プランに合わせて、iPhoneを使うことができる仕組みになっています。

デュアルSIMはどうすれば使えるの?

では、iPhone XSシリーズとiPhone XRを購入すればすぐにデュアルSIMの機能を利用できるかというとそうではありません。Appleは公式サイトで必要な環境として大きく分けて2つの条件を挙げています。

1つはiOS12.1以降のiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRを利用すること。もう1つはQRコードアプリ、またはeSIMに対応した通信事業者(キャリア)が提供している専用アプリを使うこと。

2つの電話番号を使えるように設定するために、QRコードをスキャンするか、専用のアプリを使うようです。情報を手動で入力して設定することもできると書いてありますが、これは面倒ですよね。

「設定」>「モバイル通信」>「モバイル通信プラン」の順にタップしていき、使いたいプランを選んで「この回線をオンにする」をタップすれば利用できるようになります。

デュアルSIMの使い方は?

1台で2つの電話番号って使い方が面倒ではないのかと思われる方も多いと思います。最後に使い方を見ていきたいと思います。

電話をする

基本的な操作は通常と同じです。2つの電話番号の両方で電話をかけることも受けることも可能です。通信事業者(キャリア)の留守番電話サービスを利用している場合、通話中に別の番号にかかってきた電話は留守番電話につなぐなんてこともできるようです。必要に応じて電話をかける前に番号を切り替え、うまく活用しましょう。電話番号を切り替えるやり方は、使いたい番号をタップするという方法なのでとてもシンプルです。

iMessageとSMS/MMSを使う

こちらも基本的な操作は同じです。

SMS/MMSも両方の電話番号で利用できます。メッセージアプリを開いて、文章を新規で作成する画面から使いたい電話番号をタップするだけです。

iMessageとFaceTimeを利用できるのは事前に設定した1つの電話回線です。「設定」>「メッセージ」>「iMessage と FaceTime 用回線」とタップすれば、使いたい電話番号を変更することができます。

以上です。

使い方はシンプルです。さすがiPhoneですね。しかし、国内主要3キャリアのドコモ、au、ソフトバンクは現時点ではeSIMに対応していません。そして、別々の通信業者(キャリア)でデュアルSIMを使うには、SIMロック解除が必要です。まだまだこれからの機能という感じはしますが、海外に行かれた時にその国のデータプランをデュアルSIMに追加して使うなんてこともできますし、2台持ちしている方も1台だけにすることができるので利用価値はある思います。ご興味ある方はデュアルSIMの利用を検討してみてください。