iPhoneXとXSはどう変わった?過去モデルとスペック比較してみた

機種・オプション品

ついに9月21日には発売される「iPhone XS」ですが、例年の「S」シリーズ通りiPhone Xのマイナーチェンジモデル、そのため見た目はほぼ同じ。

大きな変化を求めるなら名称が「Plus」から変更になった6.5インチディスプレイの「iPhone XS MAX」ですが、こちらは性能とともに価格もMAXなのが悩みどころでもあります。

そこで今回はマイナーチェンジのiPhoneXとXS、大画面モデルチェンジとなったiPhoneXS MAXとiPhone 8Plusをそれぞれ比較して、進化した機能について解説していきます。

iPhone XからXSってどう変わった?

A12Bionic

大画面サイズのiPhone8 PlusとiPhone XS MAXであれば大幅な変更点がありますが、iPhone Xからでは内部プロセッサの向上が大きな目玉となっています。

iPhone XSのわかりやすい進化ポイント
  • メインCPUがA11Bionicから「A12Bionic」になって機能向上している
  • バッテリー駆動時間はiPhoneXよりXSが30分、XS MAXが1.5時間長い
  • カメラが新しいセンサーなどの採用で向上
  • 防水・防塵性能がIP68等級へ向上
  • ゴールドカラーの追加
  • 本体ストレージが最大512GB追加
  • デュアルSIMに対応

iPhone XからXSになって操作上ではっきりと認識できる変化としては、こういった変更や追加点です。

iPhone6の次の年にリリースされた「6s」を思い出させるようなマイナーアップグレードといった内容ですね。

iPhone X・XSのスペックを比較

それでは昨年発売のiPhone XとXSのスペックをわかりやすく一覧で比較してみましょう。

iPhoneXS iPhoneX
ディスプレイ 5.8インチ(有機EL)
解像度 2,436×1,125ドット(458ppi)
本体サイズ 横70.9 x縦143.6 x厚さ7.7 mm
CPU A12Bionic A11Bionic
RAM 4GB 3GB
カメラ性能 1,200万画素(広角)f/1.8+1,200万画素(望遠)f/2.4
重さ 177g 174g

サイズ面ではまったく変化なしなので、外見からでは見分けがつきませんね。

メインCPUがA12Bionic、内蔵RAMが変更され内面的に大幅な機能向上がされているようです。

大画面クラスiPhone 8PlusとiPhone XS MAXをスペック比較

大画面の比較としては、昨年はiPhone8 Plusでしたので大きな変化が見られました。

iPhone XS MAX iPhone 8 Plus
ディスプレイ 6.5インチ(有機EL) 5.5インチ(液晶)
解像度 2,688×1,242ドット(458ppi) 1,980×1,080ドット(401ppi)
本体サイズ 横77.4 x縦157.5 x 厚さ7.7mm 横78.1 x縦158.4 x 厚さ7.5mm
CPU A12Bionic A11Bionic
RAM 4GB 3GB
カメラ性能 1,200万画素(広角)f/1.8

+1,200万画素(望遠)f/2.4

1,200万画素(広角)f/1.8

+1,200万画素(望遠)f/2.8

重さ 208g 202g

内部として大きく進化したのは、メインCPU(プロセッサ)がA12 Bionicの採用によりCPU性能15%、GPU性能が50%向上、消費電力も50%少ない。など大幅に機能向上の進化を遂げています。

ポイント
GPU…Graphics Processing Unit の略。膨大な量の単純な計算処理に長けていて、パソコンではグラフィックボードと呼ばれる機能にあたります。

スマートフォンの中で最も強いガラスと医療機器レベルのステンレススチール製のフレームで、水深2mの中で30分耐えられる防水機能に向上。コーヒーやジュースがこぼれても大丈夫な仕様になっています。

ではガラスは割れなくなったのか?・・・多分割れるでしょう。割れないスマホのガラスなんて存在しません。特に本体が高額なので、補償サービスは必須ではないでしょうか。

iPhone XSのデュアルSIMについて

apple dualsim

引用:APPLE|公式

iPhone XS・XS MAXはデュアルSIM仕様となっています。一枚はキャリア用のnano-SIM、もう一枚は内部の半導体による内蔵のe-SIMとなっています。

正式な対応は年内リリース予定のiOS12からですが、通常のSIMと別に本体のe-SIMへの書き込みによって、2つのキャリアのプランを同時に使い分けることが可能です。

中国仕様のみ物理的な2枚差し可能なSIMトレイが搭載されるため、わざわざ購入を考えるユーザーも多いようです。

どちらにしても、日本国内仕様については対応は難しいと見られていて、「SIMロック解除」後についての対応が期待されます。

「Plus」が「MAX」になった理由とは?

結果としてiPhone6から登場した大画面サイズの「Plus」シリーズは、あくまで「大きな画面のモデル」という存在となっていました。

そこへ「MAX」表記にしたことにより、おまけ・ついでのようなイメージである「Plus」から「iPhoneモデルの最高峰」という価値観を高めたかったというAppleの意図が感じられます。

当然のように高くなった機種代も、Appleと「最高峰モデル」という圧倒的なブランドイメージなら販売台数は伸び悩みは少なさそうです。

Appleはリサイクルへの取り組みも全面に出し、他社スマホを含めての「下取り」も始めています。長く使うことよりも、「買い換える」ことを推奨もしていました。

振り返ってみると、マイナーアップグレードのPlusの名称は「iPhone6s Plus」だけだったんですね。Appleの方針とは矛盾しますが、まだユーザーも多いようなので、バッテリー交換を受けて大切に使って欲しいですね。